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Author:ロングテーラー
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ロングテール研究所
誰も知らないお奨め映画『ロングテールムービー』を発掘する【ロングテール研究所】
             
ロングテール研究所では、採り上げる作品を以下の様にロングテール度とお奨め度の二つの指標で紹介しています。お奨めでない作品は、基本的に取り上げないつもりです。

ロングテール度:★(誰もが知っている)、★★(殆どの人が聞いたことがある)、★★★(聞いた事があるような・・・)、★★★★(知っている人はめったにいない)、★★★★★(誰も知らない)  ・・・サンプルはこちら

お奨め度:★(もしご興味があれば)、★★(お奨め、でも人によっては・・・?)、★★★(観る価値あります)、★★★★(機会があれば是非!)、★★★★★(探してでも観て!)


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企業小説としての「鷲は舞い降りた」
冒険小説の傑作「鷲は舞い降りた」。 ジャック・ヒギンズを世界的なベストセラー作家に押し上げた、名作中の名作。 非常に有名な作品です。

「鷲は舞い降りた」といえば、(いつもなら悪役の)ドイツ軍人をヒーローとした小説であるとか、クルト・シュタイナ、リーアム・デブリンなどの個性のある登場人物像、そしておなじみの雨、教会、ナチス、アイルランドなどのガジェットが有名ですが、ここではちょっと変わった視点から、この名作を振り返って見たいと思います。

じつは私がこの小説で面白かったのが、企業小説、組織小説としての側面なのです。

この小説で描かれた鷲作戦、もとはといえば、ヒトラーが漏らした何気ない一言から始まっています。
第二次世界大戦末期、追詰められたナチス・ドイツ。 正気を失ったヒトラーの馬鹿げた思いつきに過ぎないひとこと。 それも言った本人ですら、一晩寝たら忘れてしまうような、放言がすべての始まりでした。

「レンジャー部隊をイギリスに潜入させ、ウィンストン・チャーチルを誘拐して来い」というのがそれ。

不可能も不可能。ありえない作戦です。そのうえ、万一成功したとしても、何の利益ももたらさないただの暴挙。そう、ヒトラーの狂ったエゴを満足させる以外には…。

誰もが、内心ハア?と言って脱力したはず。 本来なら、「何考えてんですか、総統?」と誰かが突っ込みを入れなければいけないところでした。

ところがそうならないんですよね、組織っていうものは。

本来なら有耶無耶のうちに忘れ去られるひと言だったはず。 ところが、組織内での政治力学や、偶然の出来事などにより、それが勝手に一人歩きを始めるのです。 取巻きの中で唯一、理性的な判断ができるカナリス提督に、この作戦の責任が押し付けられます。 とりあえず、形だけ整えて、努力したけどやっぱり不可能でしたというところに落とし込もうとするカナリス。 健全な判断だと思います。 しかし狂った運命はそれを許さなかった。 偶然の出来事に支えられながら、この馬鹿げた作戦はどんどん巨大なモンスターに成長し、もはや誰も止めることが出来なくなってしまうのです。

このあたり、組織に身を置くものとしては、怖くてたまりません。 身につまされるとはこのことです。 本当にありますよねこういうこと。 一人一人は理性的でも、集団になるとどうしてこうなってしまうのでしょうか。 おい、誰か止めろよってみんなで思っているうちに誰にもどうする事も出来なくなってしまうのです。

この狂気の鷲作戦は、動き出したら止まりません。周りの人を次々に巻き込んで、まるで台風のようです。 高潔で純粋な心を持った人ほど巻き込まれていきます。

この小説のヒーロー、クルト・シュタイナ中佐は、まさにそんな人物。ドイツ軍人でありながら、SSからユダヤ人の少女を守ったりします。

「あなたを見て私が何を思い出したかおわかりか?どぶのなかで時折靴にくっつくものだ。暑い日にはとくに不快なものだ」

動き出した作戦が、漫画的で馬鹿げていればいるほど、巻き込まれた人々の悲劇性や神話性がひきたってきます。 誰もがうまくいくはずがないと思っていながら、作戦はどんどん進んでいってしまいます。 人々が信じられない思いに打ちのめされ、でもひょっとしたら巧くいくのかもと思いかけた瞬間、ついに彼らを悲劇が襲います。 旧い教会に立てこもり、絶望的な戦いを余儀なくされる主人公たち。

そしてこの馬鹿げた作戦の末路には、ある意味それにふさわしい、さらに馬鹿げた結末が待っています。 この結末により、悲劇的に死んでいった登場人物たちの行動の神話性が、さらに決定的なものとなります。

ロングテール度:★
お奨め度:★★★★




この悲劇の物語を読者として読むのは大歓迎だけど、こんな事には、死んでも巻き込まれたくないぞ。
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「テレプシコーラ」 山岸凉子の傑作
ついに「テレプシコーラ」の10巻を読み終えてしまいました。このところハマッていた山岸凉子の傑作バレエ漫画です。

すでに賞も取っているし、評価も定着しているし、いまさらわたしが何かを付け加えるというのもおこがましい、巨大な山脈のような傑作漫画です。

ロングテール度:★
お奨め度:★★★★★

バレエに全てを懸けた、少女たちの姿が、一組の姉妹を中心にして語られていきます。少女たちの純粋さと、真摯さに、ついつい物語の中にのめり込んでしまいます。物語の訴求力は凄まじく、最盛期のスティーブン・キングの小説のように、まるで襟首を掴まれて本の中に引きずり込まれるようにはまり込んでしまいます。ついに10巻まで読んでしまい、先が無いのが寂しいくらいです。


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「クローバーフィールド」 映画史に残る大傑作?
話題の映画「クローバーフィールド」をたったいま観てきました。興奮冷めやらぬなかで書いていますので、筆のすべりがあるやもしれません。悪しからず。

ロングテール度:★ お奨め度:★★★★★

大傑作だと思いました。どれくらい傑作かというと、傑作という言葉で表現できないほどの傑作。「2001年宇宙の旅」レベルの傑作です。

映画を観ながら思ったのは、この映画を評価する事は、リュミエール兄弟から始まる110年におよぶ映画の歴史、その全てを否定する事になるということです。それでも、あえて傑作と評価したいというのが、今のわたしの気持ちです。

(具体的な内容は追記で書くことにします。下の[Read More]をクリックしてください)


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テーマ:B級映画 - ジャンル:映画

「2001年宇宙の旅」 この作品も昔はカルトだった
「2001年宇宙の旅」。どこへ出しても恥ずかしくない、堂々たるファットボディですね。でも昔はこの作品もカルトムービーだったのです。



公開当時、わたしはまだ八歳でした。当然、その時には観ていません。はじめてみたのは1978年のリバイバル上映のとき。テアトル東京のシネラマスクリーンで、一番前の席に座って観ました。

冒頭の有名なタイトルバックのシーンでは、自分の座っている映画館全体が回転したような錯覚を覚え、あっけにとられました。後にも先にも、映画を見てあんな経験をした事はありません。

78年に再上映されるまで、この映画は観たくても観られない幻のSF映画だったんです。当時、倒産していたMGMが配給権を持っていて、その権利関係が複雑で上映できなかったようです。ビデオもDVDも無い時代です。TV放映なども望めません。

再上映の二三年前から、(見た人はほとんどいなかった筈なのに)なぜか急激にこの映画の評価が高まりました。映画雑誌「ぴあ」の歴代ベストテンで一位を連続していたのもこの頃です。なんとか「ぴあ」が、フィルムを見つけて自首上映しようとしたのですが、叶わず、上映できたのはスチル写真のスライドのみでした。それほど、この映画は幻だったのです。

中学時代の恩師が、授業中、何かの拍子にこの映画の話をしてくれた事がありました。リバイバル上映されるよりも五年ほど前のこと、まだこの作品が無名の時代のことです。わたしは映画雑誌からの知識で、一応名前だけは知っていましたので、興味津々で話を聞きました。しかし、先生の言った事というのは、「とにかくスゲーんだ」「シネラマがスゲーんだ」とかばかりで、さっぱり要領を得ません。しかたなく、授業の後で個人的に話を聞きに言ったところ。「とにかくスゲーんだ。宇宙飛行士が、最後に赤ちゃんになっちゃうんだ」

??? 先生たるものが、こんな説明で良いんでしょうか。まるっきり意味が分かりませんでした。

そんな事もあって、この映画に対する興味はつのり、再上映が決まったときは天にも上る気分でした。

数年前、この映画のDVDを買って数十年ぶりに観ました。この作品は、あまりに有名なので、映像がすみからすみまで頭に嫉きついていると思っていたのですが、驚いた事に忘れていたシーンばかり。始めてみたときよりも新鮮に観る事ができました。感動したのは、映像の斬新なところ。今観ても、旧いどころか、こんな映像観た事無いと思わせる、素晴らしい映像の数々です。やはり、本物の名画、本物の芸術作品なのでしょうね。

ロングテール度:★
お奨め度:★★★★★

一生に一度は観なくてはなりません。


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テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル:映画

「黒い家」 日本ホラー小説の金字塔
前回に続いて小説をご紹介しましょう。今日のおすすめ本は、貴志祐介さんの「黒い家」です。ロングテールどころではない、ベストセラーにもなった有名な小説です。堂々たるファットボディです。



ロングテール度:★
お奨め度:★★★★★

非常に怖い小説です。しかもオカルトではなく、人間の怖さ一本で押し切る力作です。登場する悪役の造形が際立っていて、その人物の描写によって恐怖感を盛り上げています。反社会性人格障害(いわゆるサイコパス)というものを有名にした小説でもあります。

貴志祐介さんの小説はどれをとっても面白く、新作が待ち遠しい作家のひとりなのですが、なんとこの小説がデビュー作。初めての小説が、これだけのパワーと完成度を持っているのだから、天才と言うほかありません。文章は丁寧で分かりやすく、科学知識をはじめとして様々な知識を分かりやすく小説に取り込むところも特徴です。「黒い家」では、心理学の知識が小説の中心になっていますが、見逃せないのは主人公の勤める生命保険会社に関する様々なエピソードです。小説の前半では、こういった小技がうまく効いていて、読者が気がつくとホラーの真ん中に立っていることに気づかされます。

この小説が出たのは、まだわたしが独身一人暮らしのときでした。オンライン書店のセブンアンドワイなら、忙しい一人暮らしでもインターネットで注文して、近くのセブンイレブンで二十四時間受け取るという事が可能です。

セブンアンドワイトップページ

そう云えば「黒い家」の中の一番怖いシーンは、一人暮らしの若槻が夜中にふとコンビニに買い物に行ったため、命びろいするところでした。

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