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Author:ロングテーラー
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ロングテール研究所
誰も知らないお奨め映画『ロングテールムービー』を発掘する【ロングテール研究所】
             
ロングテール研究所では、採り上げる作品を以下の様にロングテール度とお奨め度の二つの指標で紹介しています。お奨めでない作品は、基本的に取り上げないつもりです。

ロングテール度:★(誰もが知っている)、★★(殆どの人が聞いたことがある)、★★★(聞いた事があるような・・・)、★★★★(知っている人はめったにいない)、★★★★★(誰も知らない)  ・・・サンプルはこちら

お奨め度:★(もしご興味があれば)、★★(お奨め、でも人によっては・・・?)、★★★(観る価値あります)、★★★★(機会があれば是非!)、★★★★★(探してでも観て!)


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シドニー・ポラック監督、逝去
シドニー・ポラック監督が、癌のためロスアンジェルスの自宅で逝去されました。73歳でした。
ポラック監督といえば、70年代、80年代を中心に名作を生み出した映画作家ですので、私も思い入れのある監督です。代表作には以下のものがあります。


  • ひとりぼっちの青春(1969年)
  • 追憶(1973年)
  • コンドル(1975年)
  • トッツィー(1982年)
  • 愛と哀しみの果て(1985年)


ジェーン・フォンダと組んだ「ひとりぼっちの青春」など、このブログでもいつか採り上げたいと思っていました。後年は、プロデューサーとしても活躍。「推定無罪」「コールドマウンテン」「フィクサー」などを生み出しました。また、俳優としても活躍し、このブログでも採り上げた「アイズ・ワイド・シャット」などにも出演していました。

ご冥福をお祈りします。
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「九月が永遠に続けば」 天才作家のデビュー作
平静16年度、ホラーサスペンス大賞受賞作。沼田まほかる、「九月が永遠に続けば」。
桐野夏生、綾辻行人、唯川恵ら、実力作家に絶讃されてのデビュー作です。最近読んだ中では、トップクラスの面白さでした。とてもデビュー作とは思えません。天才っているんですね。

ロングテール度:★★★★
お奨め度:★★★★

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テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

「冷たい方程式」 SFの古典的名作
トム・ゴドウィンの「冷たい方程式」は、SFの古典的傑作短編小説です。SF好きの人なら、おそらく知らない人はいないでしょう。私は、ミステリー小説ファンなのですが、SF小説は興味はあるものの苦手です。名作といわれているSF小説を読んでも、何が面白いのかさっぱり分からなかったり、何よりも独特の世界観についていけない事が多いのです。実は、私のような人は結構多いんじゃないかな、とも思っています。SFが、映画では人気ジャンルなのにもかかわらず、小説だと普及しない原因は、こんなところにあるんじゃないかとも思っています。ですが、この「冷たい方程式」は、SFでありながら、そんなジャンルの壁を突き抜ける面白さを持った作品なのです。

ストーリーは単純です。片道ギリギリの燃料しか積んでいない宇宙船に、少女が密航者として紛れ込む。少女一人分の重量のせいで、このままの航行は不可能。たったひとつの解決は、ただちに少女を宇宙空間に船外投棄すること。さあ、あなたならこの方程式をどう解くか!


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「時計じかけのオレンジ」 悪夢のポップアート

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スタンリー・キューブリック監督の時計じかけのオレンジ
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左のポスターを見ても分かるとおり、モダンで斬新なデザインと映像が全編を貫いています。これまで観たどんなものとも似ていない独自の映像。こんな映画があったのかと、はじめて観た時は、興奮し本当にびっくりしました。

ロングテール度:★★★
お奨め度:★★★★★



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ポケットチーフの使いかた ~ 「ベニスに死す」
DIV.jpg ルキノ・ビスコンティ監督の名作「ベニスに死す」については、書かねばならないことが山ほどあると思います。でも、今回はそれにはふれません。

ちょっと変わった視点からこの映画についてふれてみようと思います。というのは、ポケットチーフの使いかたについて。

わたしがこの映画の中で気になっているのが、主人公のダーク・ボガードが、ホテルの晩餐会に出る仕度をするシーンでの、ポケットチーフの使いかたについてなのです。


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リンクシェア第六回アフィリエイト大見本市に行ってきました
東京ファッションタウンで催かれた、リンクシェアのアフィリエイト大見本市に参加してきました。想像していた以上に、有意義で楽しい時間を過ごす事ができました。

まずは、「最近の人気”モノ”の出来方、作り方」と題する特別セミナー。日経エンターテインメント編集員、品田英雄さんの講演から。90年代を振り返るところからはじめて、最近のヒット商品の方程式が変化してきたこと、従来のやりかたが通用しなくなったことを、キーワードを散りばめての説明です。画一的なヒット製品はもはや通用せず、受け取り手(消費者)の体験に結び付けていく事が重要。「楽(らく)」とか「得」というキーワードではなく、苦労して達成し体験したという実感がこれからは必要になるとのお話でした。

次に、大見本市「体感」ツアーに参加しました。うかブログというレビューブログを運営している、うかさんがガイドをしてくれるジャンプコースです。このコースは、上級コースという位置づけでしたので、すこし気後れしてしまったのですが、参加して本当に良かったと思いました。「サンワダイレクト」、「ニッセン」、「ショップチャンネル」のブースを、うかさんの解説つきで廻りました。うかさんは、とても気さくな方で、ツアーをしながらレビューのコツや、商品を見つけるコツなど、様々なことを教えてくれました。参加者の方とも、いろいろお話しすることができ、今回の見本市の中でも、このツアーに参加した事がもっとも有意義だったと思います。あと、見回った各ブースの出展企業からは、いろいろなお土産をいただき、本当にありがとうございました。

ニッセン

そのほか、いつもウェブ画面上で見ているてとても気に入っているMOMAショップのブースで、実際の商品を手にとって見る事ができました。MOMAショップのベストセラー商品、スカイアンブレラも、実物をはじめて目にしました。外側のまっ黒な色と、内側の抜けるような青い色の対比が、写真で見る以上に斬新でした。

MoMAstore

あと、「学研」のブースでは、懐かしさというか、子供心をくすぐる、さまざまなアイテムが興味深かったです。特に、ウィンチェスターM73を模した木製のゴム輪銃が気に入りました。木で作ったフルスケールのライフルなのですが、飛ばせるのは輪ゴムです。スティーブ・マックィーンになったつもりで、ウィンチェスターを構えました。

別に用があったため、四時過ぎには帰らねばならなかったのですが、できればもっと時間をかけてゆっくり見たかったと思います。懇親会なども参加してみたかったです。

リンクシェア レビュー・アフィリエイト

「デッドゾーン」 超能力者の哀しい運命
スティーブン・キング原作のベストセラー小説を、デビッド・クローネンバーグが監督した作品。この作品に限っては、いつものクローネンバーグ節はなりを潜め、グロイ描写はありません。超能力を持ってしまった青年の悲劇を、静かに丁寧に描写し、何とも言えない味わいを残してくれます。

ロングテール度:★★★
お奨め度:★★★★

スティーブン・キングの最も脂の乗り切った時代の小説です。サイズ的にもコンパクトで、読んだ人、誰をも夢中にさせるような愛すべき小説です。この時代のキングの小説は、どれも本当に素晴らしい。

クリストファー・ウォーケン演じる、田舎町の青年教師ジョン・スミス。名前のとおり、平凡で愛すべき青年です。結婚間近の婚約者もいます。その青年に、悲劇が襲い掛かります。突然の交通事故で入院。辛うじて命は取りとめたものの、昏睡状態が五年も続くのです。

五年の昏睡の後に覚醒たジョンの世界は、全てが変わってしまいました。婚約者は、すでに他の男と結婚。ジョンの事故が原因で、両親も少し変な具合になってしまいます。そのうえ、ジョンには、手に触れた他人の過去や未来を透視する能力が身についてしまったのです。屈託の無かったジョンの顔には、次第に陰がさす様になります。

やがてジョンは、自分の超能力を使って、人助けをするようになります。

ジョンの住む町で発生した、女子大生連続殺人事件の捜査に協力することになりますが、事件の捜査の中で、ジョン自らも負傷を負ってしまいます。

クリストファー・ウォーケンが、平凡で哀しい、愛すべき青年をとても良く演じています。とくに、他人の妻になった、かつての婚約者が訪ねてくる場面は心に残ります。互いにどうする事もできない事を確認しあった、かつての恋人たちが別れる時。彼女を玄関から優しく送り出したジョンは、玄関の扉をそっと閉めた後、その扉にもたれかかって声も無く哭くのです。クリストファー・ウォーケンならではの、とても絵になる美しいシーンです。

やがてスティルソンという、大統領候補が国中を席巻するようになり、ジョンの町でも演説を行うことになります。なんとスティルソンの選挙活動には、ジョンのかつての恋人が加わっているのです。そして、演説に来たスティルソンと握手をした瞬間、超能力はジョンに全てを伝えてしまいます。

人間には知ることの出来ない未来を、望んだわけでもないのに知ってしまったジョンは、ついにある決心をするのです。

映画も小説も両方すばらしいです。映画はクリストファー・ウォーケンの演技と、全編を通して寒々しい、冷たいトーンが秀抜。小説は、映画には入れられなかった、細かいエピソードを愉しむ事ができます。ぜひ両方とも味わっていただきたいです。



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この作品を基にした、テレビの人気シリーズもあります。



テーマ:推理小説・ミステリー - ジャンル:本・雑誌

「パピヨン」 実話にもとづいた脱獄ドラマ
スティーブ・マックィーン、ダスティン・ホフマン出演。フランクリン・J・シャフナー監督の「パピヨン」。
原作はアンリ・シャリエールの自伝小説です。

ロングテール度:★★★★
お奨め度:★★★★

スティーブ・マックィーン演じる囚人は、胸に蝶の刺青があることからパピヨン(蝶)と呼ばれています。パピヨンは殺人罪による終身刑で、南米フランス領ギアナの刑務所に入れられますが、とにかくひたすら脱獄を繰り返すのです。パピヨンの自由に対する執念には、凄まじいものがあり、何度失敗してもまた脱獄を繰り返します。また、ギアナの刑務所というのが、ふつう想像する刑務所とはまったく違う過酷なところ。ほとんど人跡未踏のジャングルのようなところなのです。

ダスティン・ホフマンは、友人のドガ役。後半、パピヨンが島流しにあってから、パピヨンを遠くから見つめるダスティン・ホフマンの顔がアウトフォーカスで何度も画面に映るのが印象的です。ふたりとも、すっかり老け込み、よぼよぼになってもまだパピヨンは脱獄を諦めません。ドガには、パピヨンのせいで釈放を不意にした過去があり、一時、パピヨンを恨んでいる時期があったのですが、最後にはわだかまりも消え、ふたりで島で暮らそうとパピヨンに言います。しかし、パピヨンは自由を諦めず、断崖の上で最後の別れのシーンとなります。

青い海、青い空、白い砂浜、緑のジャングルと、美しいような眩しいような自然がいっぱいに溢れた映画です。特筆に価するのがジェリー・ゴールドスミスの音楽。物悲しいパピヨンのテーマが耳について離れません。



「パピヨン」と直接は関係ないのですが、同じテーマで、やはりこれは外せないでしょう。




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「ギャシュリークラムのちびっ子たち - または遠出のあとで」 死んだ子供たちのABC
わたしがはじめてこの作品に出会ったのは、1978年の早川ミステリマガジンの特集「子供の中の殺人」でした。その特集の中に掲載されたイラストのような漫画のような奇妙な作品が、この「死んだ子供たちのABC」なのです。

ロングテール度:★★★★
お奨め度:★

さすがにこれをお薦めするには気が退けてしまいます。でも、けっして作品的に劣っているという意味ではありません。一目見たら忘れられないインパクトの強烈さでは、右に出るものはないでしょう。

エドワード・ゴーリーという人の絵本、「ギャシュリークラムのちびっ子たち」という形で入手可能なようです。

少しだけ内容を紹介しますと、26人の子供が様々な状況で死ぬところを坦々と綴ったという、まあ、人によってはとんでもないと言われかねないものです。「Aは階段から落ちて死んだエイミーのA」というタイトルで、そのイラスト(エイミーが階段から落ちて死ぬところ)が書いてあります。こんな調子でAからZまで続くのです。

なんとも言えないイラストなのです。内容の残酷さ、不吉さ、に加えて、なにか物悲しさというか、そう云えば少年時代、一人でいるときこんな気分になったことあるなあっていう、一種のノスタルジーのようなものを感じさせる絵なのです。

けっして、万人むけのものではありません。でも、埋もれさすにはとても惜しい作品です。




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「アンドロメダ・・・」 70年代の理系SF映画
ロバート・ワイズ監督のSF映画、「アンドロメダ・・・」。変な日本語名ですが、後ろに三点リーダーが入ります。原作はマイケル・クライトンの「アンドロメダ病原体」。この原作をほぼ忠実に映画化しています。

ロングテール度:★★★
お奨め度:★★★★

以前、取り上げた「地球爆破作戦」と時期的にも近いし、雰囲気も似ています。今のSF映画とはちがい、主要登場人物のほとんどが科学者という理系SF映画です。

昨日DVDで、久しぶりに観たのですが、思った以上に面白かったです。

この映画も、始めてみたのは中学生のころ、日曜洋画劇場でした。翌日の朝、友達たちと、面白かったと夢中で話し合ったことを憶えています。

宇宙から来た謎の病原体により、ニューメキシコの小さな町が全滅したところから映画は始まります。
最近の映画と違って、死の町を科学者が坦々と調査して行きます。大袈裟なリアクションショットも効果音もありません。それがかえって、恐怖感をつのらせます。

血を流さない死体。一瞬にして全員が死亡した町の中で、なぜか生き残った、泣き続ける赤ん坊とアル中の老人。このような謎が一つずつ提示され、惹き付けられます。

舞台が地下に作られた研究所に移ってからも、科学者の実験が坦々と続きます。派手な場面は皆無ですが、非常に面白い。空気感染で移動する事、大きさは2ミクロン、肺から入って一瞬で血液を凝固させることなどが、実験の繰り返しの中で少しづつ明らかになっていきます。

科学者たちが、こうした事実を一つずつ積み上げて、敵に近づいていく過程は、静かながらとても興奮させられます。顕微鏡の倍率を少しずつ上げ、回収した宇宙船をスキャンしながら、病原体を発見するところもスリルに満ちています。こういったロジカルな面白さで攻める作品が、最近、見当たらないのが寂しいところですね。

一番最後に、蛇足的なアクション場面が用意されています。いかにもマイケル・クライトンらしいといえば、それまでなのですが、このようなクライマックスを用意しなくても十分に面白い内容だと思います。

原作小説の「アンドロメダ病原体」は、マイケル・クライトンがまだ二十代の時の作品で、当時ベストセラーになりました。この作品も、コンピューターの図表を取り入れるなどして理系テイスト溢れるものです。とくに巻末に付けられた参考文献のリストには、登場人物の書いた架空の論文などが掲載されどこまでが事実でどこからが虚構か定かでない構成に、作者の芸を感じられます。

最近のミステリー小説には、よく巻末に参考文献を示したものが少なくありませんが、小説に参考文献を載せる事に何の意味があるのか疑問に感じます。これだけ調べたよって云いたいだけの、こけおどしに思えるのです。その点、マイケル・クライトンのこの作品には、十分なオリジナリティと芸を感じてしまいます。




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テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル:映画

「大いなる西部」 ウィリアム・ワイラー監督の西部劇
私が始めてみた西部劇が、この「大いなる西部」でした。中学生のとき、テレビの洋画劇場で観ました。とても感動して、西部劇ってなんて面白いんだろうって思ったものです。これに味を沁め、次々と西部劇を見たのですが、どうも腑に落ちません。中学生のわたしの眼には、「大いなる西部」と他の西部劇は、目指すところのまったく違う、相容れないドラマに映ったのです。

今にして思えばよくわかります。「大いなる西部」は西部劇ではなく、よくも悪くもウィリアム・ワイラーのドラマだったのです。

そんな想い出もあって、「大いなる西部」は大好きな映画の一つです。ウィリアム・ワイラー監督作品の中でも、一番好きです。

ソール・バスがデザインした駅馬車のタイトルバックにジェームス・モロスの有名な音楽がかぶさるだけで、思わずわくわくしてきます。詩情溢れる美しい撮影で、大いなる西部をとうとうと謳い上げていきます。

この作品が西部劇ではなく、文化の衝突を描いたドラマだという事は、開巻すぐに分かります。駅馬車から降りてきたのは、英国紳士然とした東部野郎、グレゴリー・ペックでした。さっそく東部野郎は、英国風帽子のことで西部の荒くれ者に揶揄われます。ペックは、テキサスの大農場主テリル少佐の娘婿に迎え入れられ、西部の地へ足を踏み入れるのですが、農場につく直前、テリル少佐の宿敵、ヘネシー一家から荒っぽい歓迎を受ける事になるのです。ペックの英国風帽子は、暴漢に奪われ、空高く投げ上げられた上、拳銃で何発も撃たれます(しかし、穴は開かない)。やがてこの帽子は、両家の間のプライドの問題へと発展し、西部式の返礼として、ヘネシー一家の人狩りへと発展していきます。

登場人物は、みな個性豊かで、大小様々な対立が輻輳してドラマを盛り上げていく傑れた脚本。とにかく観れば即座にのめり込む、非常に面白いドラマになっているのです。

しかし、西部劇として観てしまうと、この映画は相当変わっています。まず全編、西部対東部という対立の図式で出来上がっているのですが、西部が旧い、頑固、愚かといったネガティブな印象で語られるのに対し、東部は進歩、優秀、正義といった常にポジティブなイメージで語られるのです。

グレゴリー・ペック演じる主人公も、(中学生のときは思わなかったのですが)今観るとちょっとやなやつです。何をやっても常に正しい主人公。なんだか横から入ってきて、愚かな西部人を横目で見ながら、美味しいところを全て一人でかっさらって行くようなんです。どうも少し、上から見下ろしているような感じなんですね。そう見えるのは私のひがみでしょうか。常に正しくて、絶対に逸脱しない男。実際に身近にいたら、鬱陶しそうです。

西部劇のベストテンを選ぶと、たいてい「大いなる西部」は二位か三位に選ばれますが、けっして一位には選ばれません。ジョン・フォードを差し置いて、ウィリアム・ワイラーに一位に座らせるわけにはいかないという事でしょうか。映画としては非常に優れているけど、西部劇ファンには、どうも今ひとつ納得できないところが残る作品なのでしょうね。(色々書いていますが、私としては大好きな映画です)

ロングテール度:★★★
お奨め度:★★★★★




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「グッドフェローズ」 リアルなマフィア映画
マーチン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ出演のマフィア映画、「グッドフェローズ」。

「ゴッドファーザー」がマフィアを、ある意味ファンタジーとして捉えたのに対し、「グッドフェローズ」は、リアルなマフィア像を描いた映画です。どのようにリアルかというと、ここに出てくるファミリーの大物ボスたちは、ニューヨークやシカゴではなく、中西部の街で表向きスーパーを経営しているようなオヤジばかりです。だから、なんとなく、オヤジ同士が仲間内でスパゲティーとか食いながら仲好くやっているのが、突然仲間内で殺しあうような感じなので、カッコいいゴッドファーザーの殺しとは違った凄みがあります。

この映画に出ているジョー・ペシという人、代表作は「ホーム・アローン」の泥棒の小さい方で、小柄で間抜けなオッサンというキャラが多い人なのですが、「グッドフェローズ」では、この人が目茶苦茶怖いんです。見た目はあのまんまのオッサンなんですが、もう何をしでかすか分からない危険人物という感じで、この人がスクリーンに出てくるだけで観客が緊張してしまうくらい怖い。この人が出てくると、ロバート・デ・ニーロも影が薄くなる感じです。

マーチン・スコセッシの演出も輝いています。

むかし、なぜマーチン・スコセッシがヒッチコックと対比されて評されるのか分からなかったんですが、この映画を観て分かるようになりました。ヒッチコック同様、お話の語り口がとてもうまいんですね。モノローグを取り混ぜながら、複雑になりがちなギャングの世界を手際よく案内してくれて、観ていてとても気持ち良いのです。音楽の使いかたなども、抜群にセンスがいい。スコセッシ監督の手の中で翻弄される感じです。

ロングテール度:★★★
お奨め度:★★★★

不思議なことにスコセッシは、この映画の後、何から何までこの映画とそっくりな「カジノ」という作品を作りました。これも「グッドフェローズ」と同じくらい素晴らしい作品なのですが、この二作を観ると、しばしばどっちがどっちだか分からなくなります。やはりロバート・デ・ニーロとジョー・ペシが同じような役柄でマフィアを演じています。




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映画『ミスト』 - スティーブン・キングの代表的な短編の映画化
5月10日から公開の映画「ミスト」です。


映画『ミスト』 - 映画の情報を毎日更新 | シネマトゥデイ



原作スティーブン・キング、監督フランク・ダラボンのコンビによる三作目の映画ですが、どうでしょうか。

私はスティーブン・キングの小説が大好き(だった?)なのですが、キングの小説を映画化したものには、これまでロクなものがありません。キングの小説でも普通のドラマだといいのですが、ホラーっぽいものを映画化したものはかなりヒドイです。さて今回はどうでしょうか。

「ミスト」という小説は、キングの初期の頃の作品で、「闇の展覧会」というアンソロジーのために寄稿した短編です。読んだのは三十年ちかく前だったか、とにかく夢中になりました。内容は、コテコテのSFホラーで、怪獣がいっぱい出てきます。キングのB級テイスト全開の作品です。アウターリミッツとかトワイライトゾーンのようなノリのお話です。ファンの間では、有名で評価も高い作品なのですが、キングがあまりにも全開にやり過ぎたため、映画化不可能と云われていた作品です。そのため「ミスト」という映画があると聞いても、まさかこの原作の映画化とは思いませんでした。

この作品が好きなファンは多いと思いますが、さて今回の映画化はどうなるでしょうか。


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「アイズ・ワイド・シャット」 左脳映画って知ってる?
スタンリー・キューブリック監督の遺作として有名な、「アイズ・ワイド・シャット」ですが、この作品、私的に言うと、代表的な左脳映画なのです。

ロングテール度:★★★
お奨め度:★★★

左脳映画は、ある種の映画に対してわたしが勝手に付けた名前です。ほとんどの映画は、観ている人の情感を刺激するように作られています。うっとりするとか、涙が出るとか、はらはらするとかいった感情ですね。ところが、極めて少数ながら、観ている間に論理的な思考を刺激してしまう映画があるのです(人にもよるかも知れませんが)。こう云う映画は、観ている間中、いろんな事を考えて頭がフル回転。あーでもない、こーでもないと、思考が止まらなくなってしまうのです。それどころか、観終わった後も、その状態がしばらく続いて帰ってこれなくなったりします。

私にとってそんな映画の代表選手が「アイズ・ワイド・シャット」でした。この映画を観た後、それこそ三日ぐらいは仕事がまるで手につきませんでした。ふと気づくと、この映画のシーンを思い出し、その意味することを、あーでもないこーでもないと考えて止まらなくなってしまうのです。この状態が、たまらなく面白いのです。興奮します。よく、映画を観ている間中ジェットコースターに乗ってるみたいだったとか云いますが、この三日間はまさにジェットコースターでした。こうなると既に映画自体は、とっくに素材と化してしまって、自分で勝手に頭の中で二次創作を始めているのですね。

そう云う映画を、左脳映画と呼んでいます。

この映画、主人公の妄想や現実がいい具合に入り組み(しかもそれほど複雑ではなく)、いろんなシンボルも散りばめられて、しかも、どことなく作りが中途半端なもんだから、余計に創作意欲を刺激してしまうのかもしれません。

だいたい何で、eyes wide open でなくて、eyes wide shut ?

ある意味、一本の映画でこれほど愉しませてもらった作品もないくらいです。でも、キューブリックの作品の中では、この映画、あんまり評判良くないみたいですね。

左脳映画には、なかなか出遇えないのですが、最近観た中でとても左脳的だったのが、「クローバー・フィールド」でした。以前書きましたが、この映画も観ていて興奮しました。怪獣映画としての興奮に加え、「怪獣映画を、あえてこの手法で撮る事の意味は・・・」などと考えていたら、どんどん左脳にはまっていってしまいました。



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