プロフィール

ロングテーラー

Author:ロングテーラー
職業:会社員
家族:妻、子供(二人)
趣味:映画、小説、裁判

最近の記事

最近のコメント

スポンサードリンク

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

アクセスカウンター

FC2カウンター

オンラインカウンター

現在の閲覧者数:

フリーエリア



MoMAオンラインストアジャパン

ロングテール研究所
誰も知らないお奨め映画『ロングテールムービー』を発掘する【ロングテール研究所】
             
ロングテール研究所では、採り上げる作品を以下の様にロングテール度とお奨め度の二つの指標で紹介しています。お奨めでない作品は、基本的に取り上げないつもりです。

ロングテール度:★(誰もが知っている)、★★(殆どの人が聞いたことがある)、★★★(聞いた事があるような・・・)、★★★★(知っている人はめったにいない)、★★★★★(誰も知らない)  ・・・サンプルはこちら

お奨め度:★(もしご興味があれば)、★★(お奨め、でも人によっては・・・?)、★★★(観る価値あります)、★★★★(機会があれば是非!)、★★★★★(探してでも観て!)


スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「アンドロメダ・・・」 70年代の理系SF映画
ロバート・ワイズ監督のSF映画、「アンドロメダ・・・」。変な日本語名ですが、後ろに三点リーダーが入ります。原作はマイケル・クライトンの「アンドロメダ病原体」。この原作をほぼ忠実に映画化しています。

ロングテール度:★★★
お奨め度:★★★★

以前、取り上げた「地球爆破作戦」と時期的にも近いし、雰囲気も似ています。今のSF映画とはちがい、主要登場人物のほとんどが科学者という理系SF映画です。

昨日DVDで、久しぶりに観たのですが、思った以上に面白かったです。

この映画も、始めてみたのは中学生のころ、日曜洋画劇場でした。翌日の朝、友達たちと、面白かったと夢中で話し合ったことを憶えています。

宇宙から来た謎の病原体により、ニューメキシコの小さな町が全滅したところから映画は始まります。
最近の映画と違って、死の町を科学者が坦々と調査して行きます。大袈裟なリアクションショットも効果音もありません。それがかえって、恐怖感をつのらせます。

血を流さない死体。一瞬にして全員が死亡した町の中で、なぜか生き残った、泣き続ける赤ん坊とアル中の老人。このような謎が一つずつ提示され、惹き付けられます。

舞台が地下に作られた研究所に移ってからも、科学者の実験が坦々と続きます。派手な場面は皆無ですが、非常に面白い。空気感染で移動する事、大きさは2ミクロン、肺から入って一瞬で血液を凝固させることなどが、実験の繰り返しの中で少しづつ明らかになっていきます。

科学者たちが、こうした事実を一つずつ積み上げて、敵に近づいていく過程は、静かながらとても興奮させられます。顕微鏡の倍率を少しずつ上げ、回収した宇宙船をスキャンしながら、病原体を発見するところもスリルに満ちています。こういったロジカルな面白さで攻める作品が、最近、見当たらないのが寂しいところですね。

一番最後に、蛇足的なアクション場面が用意されています。いかにもマイケル・クライトンらしいといえば、それまでなのですが、このようなクライマックスを用意しなくても十分に面白い内容だと思います。

原作小説の「アンドロメダ病原体」は、マイケル・クライトンがまだ二十代の時の作品で、当時ベストセラーになりました。この作品も、コンピューターの図表を取り入れるなどして理系テイスト溢れるものです。とくに巻末に付けられた参考文献のリストには、登場人物の書いた架空の論文などが掲載されどこまでが事実でどこからが虚構か定かでない構成に、作者の芸を感じられます。

最近のミステリー小説には、よく巻末に参考文献を示したものが少なくありませんが、小説に参考文献を載せる事に何の意味があるのか疑問に感じます。これだけ調べたよって云いたいだけの、こけおどしに思えるのです。その点、マイケル・クライトンのこの作品には、十分なオリジナリティと芸を感じてしまいます。




にほんブログ村 映画ブログへ人気ブログランキングバナー(小)


テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル:映画

「大いなる西部」 ウィリアム・ワイラー監督の西部劇
私が始めてみた西部劇が、この「大いなる西部」でした。中学生のとき、テレビの洋画劇場で観ました。とても感動して、西部劇ってなんて面白いんだろうって思ったものです。これに味を沁め、次々と西部劇を見たのですが、どうも腑に落ちません。中学生のわたしの眼には、「大いなる西部」と他の西部劇は、目指すところのまったく違う、相容れないドラマに映ったのです。

今にして思えばよくわかります。「大いなる西部」は西部劇ではなく、よくも悪くもウィリアム・ワイラーのドラマだったのです。

そんな想い出もあって、「大いなる西部」は大好きな映画の一つです。ウィリアム・ワイラー監督作品の中でも、一番好きです。

ソール・バスがデザインした駅馬車のタイトルバックにジェームス・モロスの有名な音楽がかぶさるだけで、思わずわくわくしてきます。詩情溢れる美しい撮影で、大いなる西部をとうとうと謳い上げていきます。

この作品が西部劇ではなく、文化の衝突を描いたドラマだという事は、開巻すぐに分かります。駅馬車から降りてきたのは、英国紳士然とした東部野郎、グレゴリー・ペックでした。さっそく東部野郎は、英国風帽子のことで西部の荒くれ者に揶揄われます。ペックは、テキサスの大農場主テリル少佐の娘婿に迎え入れられ、西部の地へ足を踏み入れるのですが、農場につく直前、テリル少佐の宿敵、ヘネシー一家から荒っぽい歓迎を受ける事になるのです。ペックの英国風帽子は、暴漢に奪われ、空高く投げ上げられた上、拳銃で何発も撃たれます(しかし、穴は開かない)。やがてこの帽子は、両家の間のプライドの問題へと発展し、西部式の返礼として、ヘネシー一家の人狩りへと発展していきます。

登場人物は、みな個性豊かで、大小様々な対立が輻輳してドラマを盛り上げていく傑れた脚本。とにかく観れば即座にのめり込む、非常に面白いドラマになっているのです。

しかし、西部劇として観てしまうと、この映画は相当変わっています。まず全編、西部対東部という対立の図式で出来上がっているのですが、西部が旧い、頑固、愚かといったネガティブな印象で語られるのに対し、東部は進歩、優秀、正義といった常にポジティブなイメージで語られるのです。

グレゴリー・ペック演じる主人公も、(中学生のときは思わなかったのですが)今観るとちょっとやなやつです。何をやっても常に正しい主人公。なんだか横から入ってきて、愚かな西部人を横目で見ながら、美味しいところを全て一人でかっさらって行くようなんです。どうも少し、上から見下ろしているような感じなんですね。そう見えるのは私のひがみでしょうか。常に正しくて、絶対に逸脱しない男。実際に身近にいたら、鬱陶しそうです。

西部劇のベストテンを選ぶと、たいてい「大いなる西部」は二位か三位に選ばれますが、けっして一位には選ばれません。ジョン・フォードを差し置いて、ウィリアム・ワイラーに一位に座らせるわけにはいかないという事でしょうか。映画としては非常に優れているけど、西部劇ファンには、どうも今ひとつ納得できないところが残る作品なのでしょうね。(色々書いていますが、私としては大好きな映画です)

ロングテール度:★★★
お奨め度:★★★★★




にほんブログ村 映画ブログへ人気ブログランキングバナー(小)



「グッドフェローズ」 リアルなマフィア映画
マーチン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ出演のマフィア映画、「グッドフェローズ」。

「ゴッドファーザー」がマフィアを、ある意味ファンタジーとして捉えたのに対し、「グッドフェローズ」は、リアルなマフィア像を描いた映画です。どのようにリアルかというと、ここに出てくるファミリーの大物ボスたちは、ニューヨークやシカゴではなく、中西部の街で表向きスーパーを経営しているようなオヤジばかりです。だから、なんとなく、オヤジ同士が仲間内でスパゲティーとか食いながら仲好くやっているのが、突然仲間内で殺しあうような感じなので、カッコいいゴッドファーザーの殺しとは違った凄みがあります。

この映画に出ているジョー・ペシという人、代表作は「ホーム・アローン」の泥棒の小さい方で、小柄で間抜けなオッサンというキャラが多い人なのですが、「グッドフェローズ」では、この人が目茶苦茶怖いんです。見た目はあのまんまのオッサンなんですが、もう何をしでかすか分からない危険人物という感じで、この人がスクリーンに出てくるだけで観客が緊張してしまうくらい怖い。この人が出てくると、ロバート・デ・ニーロも影が薄くなる感じです。

マーチン・スコセッシの演出も輝いています。

むかし、なぜマーチン・スコセッシがヒッチコックと対比されて評されるのか分からなかったんですが、この映画を観て分かるようになりました。ヒッチコック同様、お話の語り口がとてもうまいんですね。モノローグを取り混ぜながら、複雑になりがちなギャングの世界を手際よく案内してくれて、観ていてとても気持ち良いのです。音楽の使いかたなども、抜群にセンスがいい。スコセッシ監督の手の中で翻弄される感じです。

ロングテール度:★★★
お奨め度:★★★★

不思議なことにスコセッシは、この映画の後、何から何までこの映画とそっくりな「カジノ」という作品を作りました。これも「グッドフェローズ」と同じくらい素晴らしい作品なのですが、この二作を観ると、しばしばどっちがどっちだか分からなくなります。やはりロバート・デ・ニーロとジョー・ペシが同じような役柄でマフィアを演じています。




にほんブログ村 映画ブログへ人気ブログランキングバナー(小)


「アイズ・ワイド・シャット」 左脳映画って知ってる?
スタンリー・キューブリック監督の遺作として有名な、「アイズ・ワイド・シャット」ですが、この作品、私的に言うと、代表的な左脳映画なのです。

ロングテール度:★★★
お奨め度:★★★

左脳映画は、ある種の映画に対してわたしが勝手に付けた名前です。ほとんどの映画は、観ている人の情感を刺激するように作られています。うっとりするとか、涙が出るとか、はらはらするとかいった感情ですね。ところが、極めて少数ながら、観ている間に論理的な思考を刺激してしまう映画があるのです(人にもよるかも知れませんが)。こう云う映画は、観ている間中、いろんな事を考えて頭がフル回転。あーでもない、こーでもないと、思考が止まらなくなってしまうのです。それどころか、観終わった後も、その状態がしばらく続いて帰ってこれなくなったりします。

私にとってそんな映画の代表選手が「アイズ・ワイド・シャット」でした。この映画を観た後、それこそ三日ぐらいは仕事がまるで手につきませんでした。ふと気づくと、この映画のシーンを思い出し、その意味することを、あーでもないこーでもないと考えて止まらなくなってしまうのです。この状態が、たまらなく面白いのです。興奮します。よく、映画を観ている間中ジェットコースターに乗ってるみたいだったとか云いますが、この三日間はまさにジェットコースターでした。こうなると既に映画自体は、とっくに素材と化してしまって、自分で勝手に頭の中で二次創作を始めているのですね。

そう云う映画を、左脳映画と呼んでいます。

この映画、主人公の妄想や現実がいい具合に入り組み(しかもそれほど複雑ではなく)、いろんなシンボルも散りばめられて、しかも、どことなく作りが中途半端なもんだから、余計に創作意欲を刺激してしまうのかもしれません。

だいたい何で、eyes wide open でなくて、eyes wide shut ?

ある意味、一本の映画でこれほど愉しませてもらった作品もないくらいです。でも、キューブリックの作品の中では、この映画、あんまり評判良くないみたいですね。

左脳映画には、なかなか出遇えないのですが、最近観た中でとても左脳的だったのが、「クローバー・フィールド」でした。以前書きましたが、この映画も観ていて興奮しました。怪獣映画としての興奮に加え、「怪獣映画を、あえてこの手法で撮る事の意味は・・・」などと考えていたら、どんどん左脳にはまっていってしまいました。



にほんブログ村 映画ブログへ人気ブログランキングバナー(小)

「セルピコ」 アル・パシーノが警察の組織的汚職を告発する
アル・パシーノ主演、シドニー・ルメット監督の映画「セルピコ」。日本公開は1974年です。

ロングテール度:★★★
お奨め度:★★★★

正義感と希望に燃えてNYPDに入った新人警官のセルピコは、警察内に深くはびこった汚職という現実に直面させられます。セルピコを篭絡しようとする上司や同僚たち。しかし賄賂を絶対に受け取ろうとしないセルピコは、警察内部で孤立して行きます。

警察内部の汚職を始めて告発した実在の警官、フランク・セルピコの実話の映画化。アル・パシーノが髯を生やして、帽子をかぶるヒッピー風の容貌でセルピコを演じます。

内容自体ハードで、いわゆる社会派と呼ばれるような作品です。しかし、この映画の良い所は、ハードな作品の中に、独特の情感が溢れていることでしょう。まず、何と言ってもあの音楽。全編を通じて流れる、あの柔らかいマンドリン(?)の調べが観る者の心のひだに染み込んできます。そしてあの時代のニューヨークの街の映像が、映画全体の雰囲気を盛り上げます。

なんというか、社会派的なストーリーなのですが、忘れられない、とっても心に染み込んでくる作品なのです。汚職告発の物語だけでなく、セルピコの日常生活(ペットと遊ぶところなど)が丁寧に描写されているところがとても良い。アル・パシーノの代表作のひとつでしょう。

アメリカン・ニューシネマが終焉を迎え、スターウォーズ的な娯楽大作がアメリカ映画界を席巻するまでの、隙間とも言える数年間。その数年間の空気を代表する、ひとつの作品です。

個人的にも大好きな映画です。




にほんブログ村 映画ブログへ人気ブログランキングバナー(小)




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。